フリーター、家を買う。その8*ようやく引っ越す為の資金が…

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哲平の元へ誠治、真奈美、あかりが揃ってお見舞い――*

気を遣って哲平とあかりを2人にさせてあげる。
哲「千葉ちゃん、この仕事もう無理とか言うなよ」
真「言うかも」
哲「何やねん、それ」
真「やめない、みんながいるからさ…哲平こそ早く戻ってきてよね」
哲「もう早くリハビリしたくてうずうずしてんでけどさ」
あかりが、もう奥さんのように甲斐甲斐しい。

話しながら帰る2人。真奈美が哲平の事を心配していると、
誠「いつからでも再スタートできるって、お袋に前に言われた事が」
真「うん」
誠治がおみくじを見つける。
真「引こう!」誠治は拒否ったけど。
真奈美が大吉で、誠治が末吉。
真「なんか、誠治ってさ…末吉って感じ!
誠「あ? うるせぇよ! 末吉って何? 吉よりいいの? 良くないの? これ!」

過去の経費を見直す為、資料の山を前に職長が嘆いていた。
誠「パソコンのデータとかないんですか?」
職長「パソコン!? ワープロならあるけどよ」
誠「ないんですか、パソコン」
職「ない!」(キッパリ)

誠治、日曜なのに出勤して新品のパソコンを組み立ててる。
職長も「悪ぃなぁ、日曜なのによ」とやってくる。
誠治がPCで経費のデータ作成をやる事に。
時給は土木と同じ、更に家でやる分は申告すれば支給するとまで。
職「頼んだぞ!」
誠「はい!」

ピーンポーン――*
亜矢子の姑が訪ねて来た。
誠治の事やら、亜矢子の事、寿美子の様子もチラチラ見てるし。
姑「智也にはそういう想いさせたくはないわ・・・結婚前に出来た子とはいえ永田家の跡取りですから」とまぁ~、なんて嫌味な姑さん。
散々愚痴こぼしていったんだろうなぁ。

父は亜矢子に電話する――*
父「亜矢子、智也の教育に手を抜いてるらしいじゃないか」
姑の言い分を鵜呑みにして亜矢子を叱る誠一。
カチーン!コン!
母が誠一から受話器を受け取り、「亜矢子、気にしなくていいからね」と言って切る。

「ただいま」と帰ってきたら父が亜矢子の姑の小言を誠治に伝言。
(帰ってすぐには聞きたくないよな~そんな話)
母は笑顔で「おかえり」と、そして「気にしなくていいから」と。

誠治、亜矢子と電話――*
病気になっていても子供を気遣ってる母の話をしている。
100万貯まったら引っ越すつもりで、あと少しで100万貯まると言ったら、
亜「あんたにしてはやるじゃない!」と褒められた。
誠「うるせぇよ! …じゃあね」

・・・先の見えない毎日から、抜け出せる日がきっと来る。
   母さんに本当の笑顔が戻る日が、いつかきっと来る・・・


誠治の作ったデータを見てみんな感動してる。
誠治はデスクワークに専念。

隣の奥さん、印鑑に引き続き表札を購入――*
今度は水晶玉を売りつけられる。

亜矢子は姑に母や誠治の事を散々言われる――*
『医者、医者』と言ってる割に鬱病に対して偏見を持っている姑にはっきり【失格】だと言ってやった。
姑「失格?」

経費データ作成時に部屋に入ってくる父――*
横でごちゃごちゃ言いだした。
父「お前に困ってる人を助ける余裕があるのか」
成り行きで父が会社に対する偏見まで言ってしまったものだから、誠治キレちゃった。またまた口論。
とうとう誠治、父親を本気で怒らせる一言を言ってしまう。
そんなんだから部下にも見下されるんだろうよ・・・ただ出てきた書類にハンコ押してるだけなんだろ・・・そんなんだから誰にも頼りにされなくなるんだろうよ、ウチの職長とは大違いだ」なんて。

職場の飲み会――*
「誠治、朝から元気ないなぁ」と声掛けられる。誠治、親父の愚痴を言いだした。
夕べ親父に言った言葉を得意気に話しちゃってるよ。
真「それ、言っちゃったの?」
職長に水をかけられる。
職「何様のつもりだ! お前にとっちゃどんなやっかいな親父さんでも、親父さんいなけりゃ、お前この世に生まれて来ることなかったんだぞ。親父さんが会社で本当に、お前が言っている通りだとしても毎日会社行ってんだろ。どんなに居心地悪くてもよぉ、毎日毎日会社行ってんだろ? 家族の為によ、親父さん言い負かせて勝ち誇ってんじゃねぇよ!」とお説教。
職「謝れ!」
誠「すいません」
職「俺に謝ってどうするんだよ・・・親子だってなぁ、言っちゃいけねぇ事あるんだよ」
「・・・・・・・」
その場の雰囲気ダダ落ちですね。

父、手酌でビール飲んでる――*
誠「ただいま」父「・・・・」
誠「母さんは?」父「風呂に入ってるよ」
なかなか言い出せない誠治。
誠「あのさ・・・親父は何で今の会社に就職しようと思ったの?」
父「一流商社に入れなかったからだよ」
誠「なんで商社だったの」
父「企画力、開発力で勝負が出来る仕事がしたかった」
誠「何か意外だな・・・
父「一生経理の仕事で終わりそうだがな」父が部屋に戻ろうとした。
誠「あのさ、ごめん。昨日あんな事言って、ごめん」
父「・・・・」二階へ上がる。

社長にも謝罪する――*
誠「親父にも謝ったんですけど・・・」
職「けど?」
誠「なんも言わなくて」
職「照れてんだよ。いいか、中年親父ってのは素直になれないんだよ、これは昔っから決まってんだよ、誠治! お前が頼ってやれよ。親父ってのはそれが一番嬉しいんだよ

ハローワーク――*
またもやあの兄さん、面接先の企業見てハードル高いとかおっしゃってます。
応募するのは誰でも出来ますから」って、もうぅ!

職長の・・・お前が頼ってやれよ・・・を思い返す。

武家の朝食――*
誠「就職の事なんだけどさ」
就職が上手くいくためにアドバイス貰えないかなって、お願いしてる。無言で出かけようとする父に、誠「ダメかな?」
父「仕方ない奴だな」(本当は嬉しいくせに!)
母と顔を見合わせる。

となりの奥さん、ワイドショー見てる――*
似たような悪徳商法の件を知る。そこへ息子が郵便物を取りに帰宅。
慌てて購入したものを隠す。
息子もそのTVを見て「最近多いな、こういうの信じちゃうバカ」と言ってさっさと出てってしまった。
バレたら大変だ。

再び訪問販売がやってくる。
西本「弁護士の息子を呼びますよ」と強気に。
「呼べるんですか?」と向こうも強気。
力づくで追い返したが玄関で泣き崩れてる。

真奈美と帰りながら父にアドバイスを頼んだ事を話している。
真「付き合って欲しい所があるんだけど」と言われる。
そこは以前、事故った元従業員のアパートだった。
真「(訪ねるのは)今日で最後にします」と決断。
相手もそれを望んでた。ようやく真奈美の蟠りも溶けた。

父が部屋の外で立っていた。
親父やる気満々だ。履歴書を見せたら、
父「話にならん」と。
字に気合が入っていないと一蹴された。
使い回してる事や内容のダメ出し。
ゴミだ!と破っちゃう。
誠「気合いって何だよ」ぶつぶつ言いながら履歴書書いてる。

誠「気合い入れて書いて来たよ」
父、履歴書に目を通し「まぁ、いいだろう。問題は面接だ」とアドバイスし始める。
一生懸命メモを取る誠治。母も笑顔で見守ってる。

出かけ際、誠治のネクタイを直す寿美子。
その仲のいい様子を見てイラつく、隣のおばはん。
西本の姿を見て凍りつく寿美子。恐怖だよね~鬱の根源が目の前に現れたんだもの。

面接――*
父のアドバイス通りに、調子良く答える。
土木の仕事が続いてるのは何故かと聞かれ、
母の病気の事も話してる。時間で切られそうになったけど、延々と話し続ける誠治。職場の恵まれた環境、仲間、生きがいを・・・。
内心《あれ?》って思う雰囲気に。失敗したか????

夕飯時、静かにしてる誠治に、
父「面接だったんだろ」と話しかける。
あまり触れたくないような言い方をしてる誠治に「勢い余って脱線したか」って見抜かれてしまう。
父「はぁ~~~~」深いため息。

隣のくそババァ(あ、いけないわね)悪徳訪問販売に隣を紹介したよ。
わざわざ電話で呼び出してさぁ。根性悪!

誠治に封書が届いた。恐る恐る封を開け、父に無言で見せた。
父「ダメか?」
結果は一次面接通過だった。父の顔が一瞬緩んだ。口では「たかが一次面接に通っただけだ」って言ってるが、嬉しそうだ。

嬉しさの余り、真奈美に電話してる。

給料日――*
あと30万で100万だって言ってたら、貰った瞬間、
誠「これで引っ越せる!」と意気揚揚。

その裏では・・・母さん、印鑑を買っちゃったのぉ?
玄関先でお金払ってたねぇ。

2人で軽く飲んだ後なのか、真奈美は結構酔ってる。
「山賀さんに振られちゃった!」とはしゃぐ。
ベンチで酔いを覚ましながら、
真「やめんなよ! 誠治が私に言ったんでしょ」
誠「それが何なんだよ」
真「何それって感じ! 誠治はいつかやめてくくせに、やめんなよ、やめんなよ、誠治」と寝てしまう。

予告では、お母さんまた元に戻ってたじゃん、
それに引っ越し代を誠治、悪徳に渡す羽目に~~。
これじゃ、いつまでも家なんて買えないぜぇ・・・・。

フリーター、家を買う。
幻冬舎
有川 浩

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